厚生労働省の「HTLV-1対策推進協議会」は30日の会合で、ヒトのリンパ球に

　厚生労働省の「HTLV-1対策推進協議会」は30日の会合で、ヒトのリンパ球に潜在感染するHTLV-1が引き起こす成人T細胞白血病(ATL)の治療上の課題など今後の対策について議論した委員からは、ATLを早期に発見し、治療を開始するためにHTLV-1のキャリア(保有者)のフォローアップ体制を充実させるべきといった声が上がる一方で、ATLの発症を予防するための有効な介入手段がないことなどを課題に挙げる意見も出た

　HTLV-1はATLや関連脊髄症(HAM)の原因ウイルスで、感染している人は国内に100万人以上いると見られているこのうち、ATLを発症する人の割合は4-5%程度という

　意見交換で森内浩幸委員(長崎大大学院教授)は、ATL治療などの進歩に伴い、キャリアのうち、特にATLを発症する可能性が高いハイリスクの人に対し積極的に定期的な受診を勧めた方がいいのかと質問これについて、渡邉俊樹座長(東大大学院教授)はキャリアのうち、ハイリスクの人を絞り込むことは可能と指摘ただ、「現実には発症予防の介入の手段がまだない」とした上で、キャリアの人にハイリスクかどうかを伝えることはできない現状を説明した

　さらに、渡邉座長は発症の予防策などを探る臨床研究の実現性についても、「少なくとも現在の定義で、キャリアはキャリアであって、患者ではないつまり病気がない健康人に分類される」とした上で、「健康人を対象とした治療研究の概念は存在しない」と指摘研究の実施には、ATLなどを発症していない状態のHTLV-1の感染者に、何らかの診断名を付ける必要があるとの認識を示した　安倍晋三首相と民主党の海江田万里代表は３０日、衆院本会議での代表質問で初対決した首相の経済政策を厳しく攻撃した海江田氏に対し、首相は手堅い答弁に終始参院で野党が多数を占める「ねじれ国会」を政策ごとの「部分連合」で乗り切ろうとする意図もにじみ出た一方、この日登壇した民主党と日本維新の会の安倍政権との間合いの違いは、国会での野党共闘の難しさも暗示した

　首相、野党分断も期待

　海江田氏は代表質問で「立場は違うが、互いに切磋琢磨（せっさたくま）し、日本の未来を切り開きましょう」と切り出し、首相も「たいへん困難な状況の中で就任した海江田代表に敬意を表し、同世代の者としてエールを送りたい」と応じた

　論戦は穏やかなエールの交換から始まったが、海江田氏はすぐさま、安倍内閣が最重視する経済再生に照準を定め、批判を展開した

　だが、首相は「経済再生にこだわるのはデフレや円高が『頑張る人は報われる』という社会の信頼の基盤を揺るがしているからだ」と落ち着いて説明「財政出動を安易に唱えている」と指摘されたことに対しても、民主党政権の財政健全化目標を堅持する考えを示して、やんわりとかわした

　海江田氏は外交・安全保障政策についても「挑発的、排外的なナショナリズムを想起させる」と批判したが、首相は中国との関係改善について「戦略的互恵関係の原点に戻り、大局的観点から進める」と模範的に答弁した

　こうした首相の姿勢には民主党議員から「官僚答弁だ」などとヤジが飛んだが、首相は意に介さなかった自民党の高村正彦副総裁が「（衆院選の）選挙結果は自民党への積極的な支持によってもたらされたものではない」と指摘すると、首相は「謙虚な気持ちで緊張感を持って政策を前に進める」と神妙に答えた

　自民、公明両党は衆院で３分の２以上の議席を占めるが、首相は、参院で否決された法案を衆院で再可決する強硬手段はとらず、政策ごとに野党と連携する戦術を描く

　首相の念頭にあるのは参院選だ野党第１党の民主に第２党の維新が迫るなかでは、野党共闘を実現させないことが参院選勝利にはもっとも重要だ首相が部分連合を追求するのは、政策実現と同時に、各野党の要求を個別に受け入れることで野党を分断する効果を狙っているためだ

　維新の平沼赳夫国会議員団代表が質問で女性・女系天皇容認論を批判すると、首相はわが意を得たりとばかりに「男系の継承が古来、例外なく維持されてきたことの重みを踏まえつつ、安定的な皇位継承の維持を考えていく必要がある」と答弁した９６条から憲法改正に着手する意向を表明したのも、民主党が改憲で見解がまとまらないなか、改憲を主張する維新に秋波を送り、分断を誘う意味がある

　菅義偉官房長官は３０日の記者会見で「海江田代表にも首相は真摯（しんし）に答えているこの国会をお互いに前進させようという雰囲気が感じられた」と語った【鈴木美穂】

　民主と維新の溝、鮮明

　安倍政権発足後初めて、野党が安倍首相に見解を問う場となった３０日の代表質問では、民主党が対決姿勢を強めて「自民党が先祖返りを始めた」と追及する一方、日本維新の会は政策によっては安倍政権とも協力する姿勢がちらついた夏の参院選で自公過半数を阻止する目標では一致する両党だが、政権との距離感の違いは鮮明で、国会での野党共闘にも影響しそうだ

　民主党の海江田代表は、「族議員が跳梁跋扈（ちょうりょうばっこ）する利益誘導政治、弱肉強食社会を生む新自由主義的な経済政策などが復活しようとしている」と攻撃特に、道路特定財源が復活するとも取れる与党税制改正大綱の表現や、地方への一括交付金を廃止して中央省庁が使途を差配する「ひも付き補助金」を復活させることについて「政官業癒着への逆行だなぜ時計の針を戻そうとするのか」と追及したこのうち、ATLを発症する人の割合は4-5%程度というgucci 財布レディースこのうち、ATLを発症する人の割合は4-5%程度というヴィトン財布このうち、ATLを発症する人の割合は4-5%程度というグッチバッグショルダー