新年を迎える飾り付けの定番「鏡餅」は、姿形は昔のままでも、素材に

新年を迎える飾り付けの定番「鏡餅」は、姿形は昔のままでも、素材に関しては様変わりしつつある

 現在、鏡餅の主流である包装餅富士経済グループによると、包装餅の市場全体としては東日本大震災による備蓄食糧への意識の高まりで、2010年の492億円から2011年は563億円と増加したものの、2012年は横ばいか微減という状況となっている市場の核である鏡餅の需要は、多様化するライフスタイルを前に年々減少傾向がみられる

 この背景には、もったいないという思いがあるようだ通常、飾った鏡餅は鏡開きの時期に食べるのが習わしだが、最近は機会を逸してしまうなどで、その後の対応に困り、結局捨ててしまうケースも少なくないこれが、食べ物を粗末にするのはいけないという意識と相まって、鏡餅の購入を躊躇する要因のようだそこで年々関心が高まるのが、餅以外の食材、もしくは食材以外の素材でできた鏡餅

 香ばしい風味で名高い京飴(あめ)の製造メーカーである岩井製菓(本社:京都府宇治市)の「ミニ鏡餅(210円)」は、飴細工世界の教育関係者たちが熱い眼差しを注いでいる、北イタリアの小都市で推進されてきた幼児教育があります熟慮された方法で、子どもの知性と感性と想像力の可能性を開き、子どもたちが相互に学び育ち合う環境と関係を築いた「レッジョ・アプローチ」です

 イタリアにあるレッジョ・エミリア市の乳幼児施設で40年にわたり実践されている歴史ある教育アプローチで、1991年に『ニューズウィーク』誌が、レッジョ・エミリアのディアナ幼児学校を「世界で最も前衛的な学校」と紹介し一躍有名になりましたそれ以降、世界中の幼児教育研究者と教師の関心の焦点となっています

 レッジョ・アプローチの包括的な基盤となった名著を、増補改訂版として復刊した書籍『子どもたちの100の言葉』のなかで、学習院大学教授・東京大学名誉教授の佐藤学氏は、同教育をこう説明しています

 「レッジョ・エミリアの教育は、子どもは未熟、大人は成熟、子どもは知らない存在、大人は知っている存在という子どもと大人をめぐる非対称の関係を内側からつき崩して、創造性の能力と学び生きる権利において、子どもと大人は対等であることを宣言している」(佐藤学氏)

 同市の幼児教育は変わっていて、各幼児学校と乳幼児保育所には、「ペダゴジスタ」(教育学者)と呼ばれる教育主事と「アトリエスタ」(芸術家)と呼ばれる芸術教師が配置され、創造性の教育において中核的役割を果たしていますなかでも、アトリエスタは、大学で芸術を専攻した教師であり、教師と子どもの創造的活動を支援する役割を担っています

 学校空間はさらに特徴的学校の中心には、食堂と各教室に繋がる広場を用意し、その広場と連続して創造的活動を促進するアトリエが配置されているのです広場は、イタリアの都市空間と同じように、人々が交わる公共空間になり、アトリエは表現活動を交流し交歓する舞台となっています

 また、教室には二つのミニアトリエが用意されており、一方は明るい空間もう一方は暗い空間となっており、暗い空間では光と影をモチーフとする表現活動が展開されるのですどの教室も多くの観葉植物によって包まれており、静かなBGMが子どもたちの柔らかな感覚を引き出しますアトリエと教室には、「素材パレット」と呼ばれる実に豊富な素材(自然物と人工物と画材)が所狭しと並べられ、それら数百種にも達する素材が端整に分類されて美しく配置されていますさまざまな葉や木の実や小枝、動物の骨や何種類もの貝殻、細かく色別に分類されビンに詰められた砂、それら自然の素材の一方で、メタルの輝きを放つメカニカルな素材も豊富金属の破片をはじめ、ボルトやナット、針、針金などが創造的な表現活動の素材として準備されているのですこのような自由な空間が、子どもたちの創造性を高めるのです

 その他にも、レッジョ・エミリアには子どもを育てるための工夫が盛りだくさん大人よりも豊かな子ども想像力や創造力大人の凝り固まった考えでこれらを教えようとすると、子どもたちは窮屈に感じることがあるのかもしれません大切なのは、子どもたちの感性の解放と、大人たちの深い理解なのです
鏡餅だ46ミリ46ミリ55ミリと、小さいながらも2段のお餅の上にみかんがのっており、特に見劣りすることなく、どんな部屋にも飾れると好評を博している餅部分はミルク味、みかんはみかん味がするこの一品、“鏡餅”として飾った後は、飴として食べることはもちろん、煮物他料理の甘味としても利用できる賞味期限は1年

 一見すると鏡餅、しかしひっくり返すとぐい飲みになるユニークな逸品は、陶器の“鏡餅”「ぐいのみ鏡餅(1万1,000円)」こちらは、女流陶芸家である福岡光里(ふくおか・みさと)氏の作品飾る際は、セットになった陶器製のみかんを、ぐい飲みとして使用する際の底部分に置けば完了だ新年のお飾りとして、一献の友として、おしゃれでかわいいと幅広い層から支持されている

 また、繰り返し使える木製の“鏡餅”「きのいい鏡餅(1万3,650円)」は、九州の「木工房プロペラハウス(福岡県久留米市)」と「ウッドアート楽(大分県日田市)」のコラボレーションで生まれた餅、橙、葉に分かれた同製品は、全てがメープル材使用のハンドメイド使うほどに味わい深い雰囲気を醸し出す木製の“鏡餅”で迎える新年、こちらも趣があって良さそうだ市場の核である鏡餅の需要は、多様化するライフスタイルを前に年々減少傾向がみられるグッチ バッ市場の核である鏡餅の需要は、多様化するライフスタイルを前に年々減少傾向がみられるiphone5 携帯ケース市場の核である鏡餅の需要は、多様化するライフスタイルを前に年々減少傾向がみられるグッチ バッ