さーどんどん飲むぞ! と張り切っていた昨夜の元気はどこへやら

正しく理解すればちょっと楽に

さーどんどん飲むぞ! と張り切っていた昨夜の元気はどこへやら、今朝はもう歩くのもやっと...なんてこと、ありますそんな二度と会いたくない酒飲みの悪しき友、二日酔いとは一体何なんでしょうか?

 
■二日酔い、それは過剰なアルコールへの人体の反応

アルコールへの耐性は人によって違うんですが、十分な量を飲めば誰しもあの症状に襲われます頭痛、下痢、吐き気、倦怠感、不安感、震え、憂鬱感などです飲んだ量が多いほど、また飲んだときに空腹だったり、睡眠不足だったり、踊っていたり(またはロッククライミングとかしていたり)すると、よけいに症状が悪化します


■おしっこのしすぎで脳が縮む

アルコールが血流に入ると、脳下垂体は「バソプレッシン」という体内の水分を保つホルモンの分泌を抑えるようになりますバソプレッシンが少なくなると、水分は膀胱に直接流れこんでいきますだからお酒を飲んでいて、トイレに行き始めたらどんどん出てくるようになるんですお酒を飲んでいる間は、体内に取り込む水分の約4倍の水分を失いますつまり脱水症状になり、口がカラカラになったり、頭痛がしたりしますなぜ脱水で頭痛になるかというと、体が水分を欲するあまり脳から水分を取り出そうとするんですそれで脳が縮んでしまい、頭蓋骨と脳をつなげる膜が引っ張られるため痛むんです

また全体に倦怠感とか脱力感が感じられるのは、おしっこのしすぎで体から塩分やカリウムマグネシウムといった、神経や筋肉や細胞の通常機能にとって重要な物質が出ていってしまうためですまた、アルコールは肝臓で作られてエネルギー源となるグリコーゲンを分解して排出してしまいます


■毒素生成で気分が悪く

アルコールを消化するとき、肝臓は非常に毒性の強い「アセトアルデヒド」という物質を作り出します人間にはそれを分解するアセトアルデヒド脱水素酵素とグルタチオンという物質がありますが、お酒を飲みすぎるとそれらの物質もついていけなくなってしまいます毒素がどんどんたまり、頭痛や吐き気が強まります

アセトアルデヒドの毒性がどれほどかというと、アルコール依存症の深刻なケースで使われる「ジスルフィラム」という薬があって、アセトアルデヒドの分解物質を完全にブロックしてしまいますジスルフィラムを摂取すると、ほんのちょっとのアルコールでも顔のほてり、頭痛、吐き気、嘔吐、胸痛、脱力感、視界がぼやける、精神的混乱、発汗、むせる、呼吸困難、不安感といった症状が出てきますつまり、素の状態でアセトアルデヒドにさらされると、人体には強い悪影響が出るんです

またお酒を飲んでいる間、「グルタミン」が抑制されますグルタミンは天然の興奮剤で、お酒を飲むのをやめると、体はグルタミン値を回復させようとしますそのため、飲みすぎた夜には眠ってもゆっくり眠れないんですこれはグルタミン・リバウンドと呼ばれ、深刻なケースでは、起きたあとに震え、不安感、高血圧などの症状が見られます


■飲むものによって違う

赤ワインや、ウイスキー、ブランデー、バーボン、テキーラといった濃いお酒は、熟成中に「コンジナー」という不純物を白ワインやラム、ウォッカといった薄い色のお酒より多く生成します◇孫崎 享(まごさき・うける)作家/元防衛大学校教授
1943年生まれ66年、東京大学法学部を中退し、外務省入省国際情報局長、駐イラン大使などを歴任2002年から2009年まで、防衛大学校教授を務める著書に、『不愉快な現実』(講談社現代新書)、『日本の「情報と外交」』(PHP新書)ほか多数

◇潮 匡人(うしお・まさと)評論家/拓殖大学客員教授
1960年生まれ早稲田大学法学研究科博士前期課程修了旧防衛庁航空自衛隊勤務(元三等空佐)、防衛庁広報誌編集長、帝京大学准教授などを歴任現在、拓殖大学日本文化研究所客員教授著書に、『「反米論」は百害あって一利なし』(PHP研究所)ほか多数

◇富坂 聰(とみさか・さとし)ジャーナリスト
1964年生まれ北京大学中文系に留学したのち、週刊誌記者を経てフリーに94年、『龍の伝人たち』(小学館)で21世紀国際ノンフィクション大賞(現・小学館ノンフィクション大賞)優秀賞を受賞著書に、『中国人民解放軍の内幕』(文春新書)などがある

◇司会:飯田泰之(いいだ・やすゆき)駒澤大学准教授
1975年生まれ東京大学経済学部卒業、同大学院経済学研究科博士課程単位取得中退財務省財務総合政策研究所客員研究員専門は経済政策、マクロ経済学著書に、『経済学思考の技術』(ダイヤモンド社)、『思考の「型」を身につけよう』(朝日新書)などがある

◆「領空侵犯」が意味するもの◆

 飯田 昨年12月16日に行なわれた衆議院選挙で、自民党が政権を奪還しました選挙戦がまさに佳境に入った12月13日、中国国家海洋局所属の航空機が尖閣諸島領空を侵犯しましたね中国による領空侵犯は初めてで、日本中に衝撃が走った国防と外交が新政権の大きな課題となるわけですが、まずはこの事件をどのようにご覧になりましたか

 潮 これまで中国は「漁政」「海監」といった公船をたびたび日本の接続海域や領海に侵入させてきましたしかし海の国際法では、「無害通航(他国に危害を与えない通航)」であれば他国の領海を通ることは広く認められています一方、空の国際法では、領空侵犯を行なった軍用機が警告をしても出て行かない場合は、撃墜してもよいことになっているつまり中国は、これまでの領海侵犯とは次元の違う行動に打って出たといえます

 富坂 中国が、尖閣諸島に対する行動のステージを一段階上げてきたということでしょう12月半ばに行なわれた、共産党の外交部を中心とする「外交情勢分析会議(務虚会)」では、「安倍氏の選挙戦での発言をみると、日本は強硬姿勢を強めるのではないか」「それなら、わが国も日本に対する圧力を強めなくてはならない」という結論が出されましたその最初のメッセージが今回の領空侵犯であり、中国の圧力はこれからますます強まっていくと思います

 潮 そうなると日本も国内法に基づき、航空自衛隊が対処せざるをえませんこれも領海侵犯の管轄が海上保安庁であることと比較すると、レベルが一ランク上がった話になります

 飯田 一方、今回の領空侵犯について、中国は「自国の領土である尖閣諸島の上空を通過した巡視行動だ」と主張していますね

 孫崎 中国が領有権を主張する背景には、尖閣諸島が日本領とされる根拠が曖昧だ、という事実があるんですたとえば戦後の日本の領土を定めたポツダム宣言をみると、第8項に「日本国ノ主権ハ本州、北海道、九州、四国及吾等ノ決定スル諸小島ニ局限セラルベシ」とあるつまり、どの島々が日本の領土であるかは連合国が決定することであり、尖閣諸島を「日本固有の領土」であるとは必ずしもいえないということです

 潮 しかし「尖閣諸島は日本固有の領土である」ということは、日本国政府の一貫した主張であり、政権が交代してもこの点は変わりませんでしたもし孫崎さんのような意見が公のものになると、それは国論が分裂することを意味します近著『「反米論」は百害あって一利なし』(PHP研究所)でも孫崎さんの議論を批判しましたが、結果的にこうした態度は尖閣諸島の領有権を主張する中国やそのほかの国を利することになる

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